スパロボDD参戦作品紹介 逆襲のシャア

逆襲のシャアの見所は、アムロとシャアの因縁に決着がつくストーリーにあると考えます。

アムロとシャアの因縁は初代ガンダムから続くもので、その原因は、ララァという2人の最大の理解者を失ったことにある。
シャアはララァを母親だと認識し、アムロは自分の本質を理解できる唯一の存在と見ていた。
ララァを失った時に既にこの戦いは決まっていて、2人は宇宙世紀ではニュータイプが戦争の道具でしかないことを身をもって知ってしまった。
この出来事がシャアの地球潰しに繋がったことは間違いなく、シャアは人類すべてがニュータイプになるなど無理な話だと諦めてしまう。
アムロは人の心の光や知恵がいつの日か世界を変えると信じて疑わなかった。
この考えの違いが、かつて共に戦ったアムロとシャアの人生を変えた。
しかしシャアがサザビーコクピットで感じた感情は安らぎだった。
緑色の光のなかで最後に二人が交わした会話は取り留めのないもので、父親の才能などない等身大のダメな大人二人の愚痴だった。
ニュータイプの可能性と現実にテーマを絞った作品だと思います。

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かつてエゥーゴという部隊で共闘したアムロとシャア。彼らの考えは違えてしまったけど、アクシズを押し返したのはシャアの持っていた可能性でもあったはず。
他の登場人物に視点を変えるとまた違った印象になります。繰り返し何度も観たくなる作品。