スパロボ参戦作品 劇場版Zガンダム

機動戦士Zガンダムを再編集して、3部構成で劇場版にしたのが、Zガンダム劇場版。通称は新訳Zという。

テレビシリーズとの主な違いは、音声録り直し、新規カット追加、ラストの結末を改変といった感じ。

音声の撮り直しは、ボイスが新規追加で、劇場版のみの音楽が追加されたり、新規セリフ追加などが主な違い。

この作品以降Zガンダムがゲームに参戦すると、劇場版準拠のキャラデザインになるものがほとんど。スパロボDDのカミーユのデザインも新規デザイン準拠になっている。

新規カットで有名といえば何といってもビームコンフューズ。ビームサーベルを投げてからビームライフルでサーベルのビームを拡散させるという斬新な攻撃。漫画版ウッソ君もびっくりなアイデア

2000年代の技術でZガンダムをもう一度作ろうという感じで作ったわけではないと思う。Zガンダムを見るという機会を再度作ったというのが正しいと思う。

事実として新規カット以外はテレビシリーズの流用であり、場面も新規カットよりはテレビシリーズの流用が多い。

Zガンダムの2000年代版というのであれば、完全に作り直す必要に迫られたと思う。そうでないという点でZガンダムをもう一度見ようという企画に感じられた。

ラストシーンを見たとき、カミーユは「刻の涙」を2回見たのだと思った。戦いの中で疲弊し、すり切れた「涙」、そして戦いを無事に終え、大切な人と共有した「涙」。

劇場版の後のカミーユはどんな人生を送るのだろう。たとえ史実と違っても純粋なハッピーエンドで終わった今作には安らぎがある。