スパロボ未参戦作品 タイガー&バニー

TIGER&BUNNYは2011年放送のアニメ作品。監督は往年の作画監督で有名なさとうけいいち監督。

当時流行っていた海外ドラマの要素と形式を組み込んでいる作品で、パワードスーツはCGで描画している。

主人公は前線を退いたベテランヒーローで、若い新人ヒーローの引き立て役を任せられる。そのなかで同じく経験の浅い他のヒーローの問題を次第に解決していくというストーリー。

2部(作品後半)はパワードスーツアニメにありがちな陰謀とその解決に向かうというストーリーだが、個人的に1部のノリで最終話まで見たいとは思った。

CGでのパワードスーツ戦闘は、この時期ではかなり洗練されていて、完成形といっていい出来となっている。この後にも先にもこのくらいが現代の終着点だと思う。2021年現在でも技術は同等で、クオリティも守られている気がする。

有名な話にCGの作画は外注の場合が多いことがある。人物描写は各制作スタジオで癖や方向性が決まっている。個人的には作画は一定のクオリティがあれば及第点だと思う。

劇場版は1作目が本編の間に起きたこと、2作目は最終話のその後を扱っている。

2作目の話になるけど、ブームがやや去っていたこともあって、空気だったといわざるを得ない。クオリティもストーリーも全く質は落ちていなかったのだが、深夜アニメの当時に暗雲立ち込める要素、「オワコン化」というキーワードが立ちはだかる。

人気のある作品が目まぐるしく変わり、オワコンとなった作品がいくつもあった。個人的には素晴らしい作品は変わることなく評価され続けるべきだと思う。

2022年には続編が確約されている今作。当時の勢いをもう一度リアルタイムで味わいたいと思います。思い出にするにはもったいない良い作品です。