ゲーム業界 割れとの戦い

ゲーム業界の闇の一つに、ゲームデータの違法なアップロードとダウンロードがありました。「割れ」とは違法配信の通称。

具体的な名称は「マジコン」や「P2P」と呼称されるもの。ゲーム業界は常に割れとの戦いでした。

小学生の知識でも、マジコン対応の「ゲート」というソフトウェアを入手すれば、特別な知識がなくても違法なダウンロードが可能でした。

これを重く見たゲーム製作元は、マジコンとの戦いを余儀なくされたのです。

最も被害を受けたとされるゲームハードは、ニンテンドーDSPSPと言われています。とくにPSPメモリースティックは改造しやすく、割れの温床になっていました。

この流れを後押ししてしまっていた風潮に、音楽や公式動画の違法配信がありました。

音楽は特に顕著で、音楽は無料でダウンロードして楽しむものという認識が若年層を中心に出来上がっていました。

ティージョブズなどの、音楽配信に関わっていた実力者たちもこの流れを否定しており、音楽や動画の有料配信及び、サブスクサービスの登場が待たれていたのです。

ゲームはお金という対価を払って楽しむものという当たり前が否定されていたのです。

若年層は特に、ゲームが無料で遊べるといえば飛びついてしまう、これは人間の性でしょう。

ゲームだけでなく、対価を払ってメディアを楽しむという文化を後世に残さねばなりません。

大事なのはいい風潮、いい流れを作ることです。クリエイターと消費者がお互いに向き合うべき問題ですね。正当な利用、正当な対価、そして双方に正当な報酬。それが当たり前になることを目指すべきだと思います。