デスノートの社会現象

ジャンプ連載だったデスノート。名前を書かれた人間が謎の死を遂げるというファンタジーながらシリアスな漫画。

主人公ライトと探偵Lの天才的な頭脳戦が見どころ。お互いに一手を打ちあいながら敵であるにもかかわらず芽生える、謎の友情が奇妙で面白い。

デスノートは死因を書くことで状況を操ることが出来る。Lはこの状況操作に翻弄され、ライトを捕まえられない最大の要因となった。

死神リュークはライトにいつもついているダークな友達。助言はするが助けない、面白いことが起きれば何でもいい性格と自由奔放な存在。

Lはライトに負けてしまうが、後任のニアとメロが現れ物語は後半戦に移行する。ライトと仲間は自分自身の立場とその都合から、デスノートの管理や運用がずさんになっていく。

これが原因でライトは自らの所属していた捜査チームとニアに包囲され、最大のピンチを迎える。デスノートの影響で犯罪が減った、理想の社会を作ったと主張するライトに、ニアは自分勝手で陶酔的なただの犯罪者と切り捨てる。

ライトの名前をノートに書いたのは、最高の相棒であったリュークだった。リュークは慢心と身勝手さにまみれたライトを見捨てたのだった。ライトは自分とLの走馬灯を見て命を終える。

読み切り版があり、デス消しゴムが登場する。死亡した人間の名前を消せば生き返るというトンデモ設定だった。この読み切りをブラッシュアップしたのが連載版らしい。

自分がデスノートを拾ったらどうするか当時の子供たちの話題だった。胡散臭い死神に使ってみろと言われても断れる人間でいよう。