スパイダーマンは世界一のおしゃべりヒーロー。何度も映画化されてきた。
スパイダーマン1(TM)はスパイダーマンの誕生とその使命との向き合い方を描く。
ピーターパーカーは、特殊遺伝子を持つスーパースパイダーに噛まれることで、スパイダーマンとしての能力を身に着ける。
見どころはその原作再現っぷり。スパイダーマンの誕生と宿敵との戦いを忠実に再現している。オリジナリティに欠けるという不満も同時にある。
コスチュームがダサいジャージスーツから本物のスパイダースーツになるのもファンサービス。
ヒロインメリージェーンとの関係はつかず離れずだったが、次第に接近していく。本作のメイン要素であるスパイダーマンとしての役割と恋愛のせめぎあいである。
シリーズ最初のヴィランはグリーンゴブリン。原作でも最初期の敵で、正体はノーマンオズボーン。危険な人体実験で凶暴な性質を身に着けてしまう。
ウェブシューターというクモ糸生成装置がなく、生体ウェブで戦うのが今作のスパイダーマン。ほとんどのスパイダーマンがウェブシューターでクモ糸を作る。
1のラストは、スパイダーマンとしての道を選び戦いを続けるというピーターの決意で終わる。
「大いなる力には大いなる責任が伴う」がメインテーマ。強大な力を持っていても、自分のためだけに力を使うならだれも救えない。勇気と正義が伴わなければ力は効力を失う。損得を超えた、誰かを救いたいという気持ちを大事にしたくなる映画だと思う。