ピンポン(映画)の思い出

ピンポンは2002年公開の映画。人気漫画原作の実写映画。

卓球に人生をかける5人の高校生の人生と決断をそれぞれの葛藤と成長とともに写す。

主人公星野(ペコ)は月本(スマイル)と校外の学校に見学に行く。そこでコン(チャイナ)と出会い、ペコはボロ負けする。

同じくして風間(ドラゴン)は連勝街道を走り、その裏でドラゴンに憧れ努力した佐久間(アクマ)は才能の限界に気づく。

5人の高校生がそれぞれの卓球に対する向き合い方を見せる映画。テーマは(才能と努力の壁)といっていい。

努力で目標が叶わなかったアクマ、チャイナと、才能と努力で勝利するドラゴン、才能だけで勝てるスマイル、努力すれば夢がかなうのに努力しないペコという対比がある。

卓球は才能が多大に影響するスポーツ。本作の見どころは卓球にかける姿勢は全員本物だという点。

全員が卓球を大事にするけど、様々な壁が道をふさぐ。ほかの道を行くもの、努力と才能の壁を越えて人生をかけるものが描写される。

印象深い場面はペコの特訓、スマイルとコーチ小泉の友情、アクマの決断、プライドを捨てたチャイナ、ドラゴンとペコの試合、スマイルとペコの約束の試合など。

名シーンの塊のような映画。ほぼ名シーン。個人的に漫画原作実写映画の最高峰だと思う。

アーティストのスーパーカーが手掛ける音楽も秀逸。物語を盛り上げる。Free Your SoulStrobolights、はとくに名曲。

スポーツは勝ち負けの世界。しかしスポーツに対する姿勢は人それぞれだ。本気で卓球と向き合った高校生らの青春を紡ぐ作品。