サム・ライミ監督のスパイダーマンシリーズ最終作。ヴェノムというスパイダーマン最大のライバルを据えた作品。
寄生生物ヴェノムシンビオートを巡り、ピーターたちの運命が交差するストーリー。
スパイダーマンが黒いスーツを身に纏い、凶暴な一面を顕にしてしまう。異変に気付いたピーターはスーツを破棄するが、それをきっかけにヴィランであるヴェノムが誕生してしまう。
スパイダーマン最大の過ちにフォーカスした作品だ。シリーズ1で見逃した敵が自身の秘密とともに去来する。
登場ヴィランのサンドマンは純粋な悪人ではない。家族を養うために悪事に手を染めていた。2代目ゴブリンのハリーも父親の敵討ちが目的だ。
サンドマンを許すことにしたピーター、そして最後まで親友だったハリーとの別れがピリオドを飾る。
敵にも譲れないもの、守るべきものがあるという勧善懲悪でない深いストーリーだ。サム・ライミ版スパイダーマンシリーズは、カップルや女性客にも人気だった。アベンジャーズシリーズなどの雛形を作った、歴史ある作品だ。