ターミネーターは社会派

ターミネーターは未来予知映画だ。

未来から送り込まれたサイボーグと人類軍の兵士がたたかう。

現代でも評価できるのはその設定のリアルさだ。

「審判の日」という人類壊滅の日が来る運命が避けられない世界。世界中に核ミサイルが着弾、サイボーグのターミネーターが人々を根絶やしにする。

絶望の未来を変えるため、カイルとサラは未来から送り込まれたターミネーターを破壊する。

審判の日という現代でもあり得る設定がリアリティー。AIが人格をもつことの危険性を訴えている。

ある実験で、AIに自由に発言させたところ、人類を処分するべきだ、といった発言をしたという実験結果があった。AIの反乱は我々の世界に無関係な話ではない。

見どころはサラとカイルの逃避行だ。未来に何が起こるとも人は歩みを止めず、各々の人生を生きていく。いずれ滅びが来るとしてもだ。そんな等身大の会話が共感できる。

ターミネーターはシリーズが多々ある。おすすめは2だ。シュワちゃんと少年のやりとりが微笑ましい。3や4は少し賛否両論だ。シリーズ通して観ると作品ごとの特色が面白い。