ゴジラ(1984)

ゴジラを悪役として据えた、初代1954年版のリブート作品。

ゴジラとの遭遇は、高度経済成長を越えた日本に多大な影響を与える。

日本は緊急の対策会議で決戦を決議、対ゴジラ兵器で迎え撃つ。

子供向けを廃して、ゴジラの人類の敵としての側面にフィーチャーした内容。

スーパーXという超兵器で被害を食い止める作戦だが、当然のように破壊される。ゴジラは強く、人類を寄せ付けない。

サスペンス映画というジャンルでもある。行方不明の乗組員が現れるシーンは少しゾクッとする。

ゴジラ対、怪獣というお約束をやめた作品だ。ゴジラのデザインも一新されていて、各シリーズと比較しても異色といえる。

通称サイボットゴジラという、機械内蔵のスーツが用意された作品でもある。当時の製作陣は大変だっただろう。

総評としてゴジラ作品のなかでは他と毛色が違うといえる。ゴジラファンの間でもやや賛否両論だ。

ワルいゴジラが好きなら気に入る内容といえる。個人的には政治シーンなどがしっかり作られていて、日本映画的で面白い作品という所感だ。