バッカーノは電撃文庫刊行の小説が原作のアニメ作品。
1900年代を舞台に、不死の力をもたらす酒を巡る戦いを描く。
主人公は存在せず、登場人物を自由に動かす作風のストーリーが展開。
着目すべきは、原作小説3巻を閑話しながら入れ違いで進めるという特殊な編成。1話のあとの2話は原作2巻の話を挟むといった展開だ。
まず初見の人はこう思うだろう。突然話が変わったと。しかし原作の入門には最適な流れになっている。気に入ったら原作をチェックというのは、近年の深夜アニメでは定番の導入といえる。
セラードをフィーロが倒す1巻、ジャグジーがレイルトレーサーと関わるバッカーノ1931、ストーリー仕掛けのバッカーノ1932がシャッフルされて放送。数話前の流れを覚えていないと内容が分からなくはなるかもしれない。
原作小説はバトル、シリアス、コメディが楽しい、テンポのいい作品に仕上がっている。アニメで気に入ったら原作もオススメな一作。
