回転寿司 マグロの比重

多くの回転寿司チェーンのマグロが、原価ギリギリなのはご存知だろうか。

なぜそうなのかといえば、マグロは集客力が高く最初に手に取ることが良くあるためだ。

品質の水準が高いマグロを食べた客が、満足感を感じまた来店しやすくなるという狙いがあるらしい。

客にとって最初の1皿が感動するかは大事な判断材料で、理にかなった戦略だろう。

マグロの赤身だけでなく、中トロも平気で100円の時代になってきた。儲けがあるのかは疑問にしか思えない。

回転寿司の業界全体がレベルアップしてきた。最近はレーンに流さず注文品だけを提供する店が多い。

回転寿司の元祖はかっぱ寿司であり、現かっぱホールディングスとは関係なかった。小規模企業から実力をつけて勝ち取った地位だ。

スシローやはま寿司も小規模企業から始まった。スシローの期間限定メニューはお得で、客もごった返すくらい並ぶ。

回転寿司はリーズナブルだが、気軽に寿司が食べられるのはいつまでだろう。やはり水産資源問題がある。マグロの数は年々減少していて、WHOによれば絶滅のおそれありと打診されている。いつか寿司ネタからマグロが無くなるかもしれない。

マグロを生産資源とするか、生物と扱うかの分岐点が今なのだとしたら、人間にその運命が委ねられているはずだ。