ウルトラマンパワード

円谷プロの海外展開プロジェクトの第2弾。初代ウルトラマンのシナリオや怪獣を大胆にリメイクしている。

登場怪獣や宇宙生物初代ウルトラマンと名前が同じ。パワードバルタン星人などの呼称がある。

戦闘シーンが独特と有名。相撲のようにツッパリで戦う。海外は戦闘シーンに規制が厳しいため、ソフトなアクションに限るらしい。

ウルトラマンパワードの制作自体は、日本の円谷プロ制作チームが行っていた。海外ロケでスタジオなどを間借りしていたが、製作元は日本のチームだった。

円谷プロは海外展開の際、海外に権利を譲歩してしまう所があり、映像の権利を海外に渡してしまうことが多かった。外国語に不慣れなスタッフが多かったことが原因だと言われている。

海外展開シリーズ第1作の、ウルトラマングレートがオーストラリア舞台なのに対し、パワードは欧米が舞台。出演俳優もアメリカ系だ。ウルトラマンと防衛チームが日本以外にいるのか?という特撮界の疑問に答えを出した作品でもある。

長らく映像ソフトがVHSしかなかったが、最近やっとブルーレイディスクが発売された。高画質でパワードが見られるのは感無量なファンが多かったことだろう。

イチオシエピソードはパワードゴモラの回。人間と異種生物の在り方に着目した深い話だ。