レンタルビデオ店 時代との親和

レンタルビデオ店は業務拡大と縮小を繰り返すジャンル。

全盛期はもちろん、VHSやDVD中心の世代。当時久作が100円でレンタルできたこともあって急激に家庭に浸透、普及していった。

当時ネットでビデオの評価を知る術がなかったこともあり、「パッケージ借り」「タイトル借り」が流行った。100円のためリスクも少ないし、新しい作品との出会いはレンタル全盛期のほうがあったことだろう。

VODの見放題が出来てからレンタルの優位性は廃れてしまっただろうか。しかし大量のDVD在庫をどうするのだろうか。

DVDの歴史は光ディスクの歴史で、磁気テープが完全に廃棄されるのにそう時間はかからなかっただろう。

VHSを生涯大事にするよりも、100円レンタルのDVDを1週間で見るほうがよほど満足感が高いだろう。(勝手な意見だが)

映画というシステムが廃れないのは、映画が一大レジャーの様相を呈しているからだろう。最新映画を暗闇とスクリーンの相乗効果で試聴できる、このシステムは人類が終焉を迎えるまで続くだろう。

VHSで作品を見た思い出がある子供はもういないだろう。同じ作品を繰り返し見るのにメディアは一切関係ない。というか今のおじさん世代は全員VHSで作品を繰り返し見ている。

DVDの償却が当面の問題といえる。違法コピーなどの問題もあったが、個人で楽しむくらいなら全く問題ないだろう。(推奨はしない)

問題は今後メディアの様相を様変わりさせるイベントが必要かという話である。要はDVDをVHSの時のように償却および焼却するのかだ。

配信最強ならそれでいい。4Kが流行れば4Kが勝つだろう。しかし既存の市販映像ソフトは現状ブルーレイ1強である。

VODが最終到着点なのだろうか。映像メディアはいつまでも保守的なのかが問題だ。新しい映像メディアの歴史は今後どうなるだろう。時代の意志足る作品を作るのはこれからなのだ。それを見る器の在り方はどうだろう。