ウルトラマンガイア

ウルトラマンガイアは、平成ウルトラマン3部作のひとつ。

量子コンピューターにダイブした青年、高山我夢は、地球の破滅を企てる怪獣と巨人が戦うのを目撃。ウルトラマンの力が人類を救う鍵になると確信した我夢は巨人と融合する。

 

平成ウルトラマンで最大の規模と予算の作品。建物や怪獣を毎回派手に爆破している。アクションも特技監督の指導で本格的だ。

 

大河ドラマを基本にしたストーリーも重厚だ。ライバルウルトラマンのアグルこと藤宮は、人類の破壊を目的にしてしまう。しかしこれは自然を救済したいという藤宮の正義感からだった。

我夢と藤宮は番組後半で和解。共に人類の平和のために共闘する。

 

先に書いたけど、予算を使いすぎた作品と名高い。「ウルトラマンが泣いている」という告発本があるが、本作付近の作品群がクオリティ重視で、予算配分を考えていなかったと記している。しかし映像のクオリティはかなり高いため、当時の制作には苦心したことだろう。

 

特撮は、ジオラマやスーツを新調することで出来上がるため、予算との兼ね合いといえる。作品の質と予算、どちらも確保するのはむずかしいだろう。制作環境の拡充が目下の到達点という、業界の事情があると思う。